期間工はきついよ

給料の良い自動車系であれば月給25～35万円、さらに一定期間真面目に勤めれば満了慰労金というボーナスも支給されます。なので年収換算にすると300～500万円という感じです。ただ高報酬は仕事のキツさに間違いなく比例します。やたらと高収入をアピールしている会社はちょっと気を付けたほうが良いです。工場の正社員が嫌がる仕事を、入れ替わりが効く期間工にやらせているので定着率が悪く、満了金を貰う前に辞める人が多い職場の可能性が高いです。入社前は「自分なら出来る」と思っていても、離職率90％台のブラック職場で生き残るには相当な精神力を必要とするでしょう。

肉体労働なのでそれなりに疲れますが、必要なのは「筋力」より「持続力」「回復力」です。期間工は平均的な筋力さえあれば勤まります。求められるのは長時間作業を続ける「持続力」や「忍耐力」です。仕事が始まると工場と寮を往復するだけの生活になりがち。2交替制や3交替制の勤務体系に体が慣れ、翌日の勤務に疲れが残らないといいのですが、だんだんと疲労は蓄積していき遂にベッドから起き上がれない日が来るのです。
なので基礎体力がない人には厳しい職場です。また年を取るとどうしても回復力が落ちるので不利ですね。

40代の期間工もいますが、その人達は現場経験者かフォークリフトの資格を持っています。なので、もし今現在40代でこれから期間工になろうとしているのであれば、それはちょっと違います。体力的に40代未経験者が勤まる職場ではないと思った方が良いです。
雇う側もそれを分かっているので、40代以上の未経験者は面接で落とされます。最初から落とす気なら「40代以上お断り」とすればよいのに・・・、法律上「募集・採用における年齢制限を禁止する」となっているので、面接だけはやってもらえます。何とも罪作りな法律ですね。

仕事はありますが、女性期間工の求人は全体の1割程度と少ないです。あと給料も男性ほど良くないので、あえて期間工という職場を選ぶべきかよく考えてから応募するのが良いでしょう。
車関連であれば完成車メーカーより部品メーカーに求人が偏っています。例えば、アイシンAWやデンソーといった工場ですね。トヨタの丸山女子寮などは設備が良くて暮らしやすいと好評です。

採用が決定すると入社前に必ず健康診断を受ける必要があるので、そこで問題があると就労は難しくなります。病歴に関しては問診で申告するかどうかは本人次第です。
うつ病の場合は、働き始めてみないとどのような影響が出るのか、本人も周囲にも分かりません。事前告知したらおそらく落とされると思います。期間工になると、職場＋住居＋人間関係がガラッと変わるので、それがプラスに影響するのかマイナスに出てしまうのか、ご自身で判断するしかないと思います。

20代の男性
問題ないのでどんどん応募してください。会社側もまさにあなた達をターゲットに求人募集をしています。勤務評価が良ければ正社員へ登用される可能性もあります。最大限の収入を得たいなら、月給＋入社祝い金の条件を一覧でチェックしてみましょう。

30代の男性
30代も前半なら問題ないですが、後半になってくるとだいぶ厳しくなってきます。
体力的な問題＋年下上司でも従順になる必要が出てきます。感情にしこりが出てくる年代なので、期間工の応募は慎重に検討したほうが良いでしょう。

40代以上の男性
基本的には経験者・資格保有者（溶接・フォークリフト等）のみ採用となります。
未経験者の場合は、他を探したほうが良いでしょう。

20～30代の女性
求人数は少ないですが仕事はあります。オフィスワークが肌に合わない人や、黙々と仕事をしたい人に向いています。

40代以上の女性
ほぼ紹介される求人はないので、他で仕事を探したほうが良いです。

30代以上の男性や女性は、普通の工場勤務（軽作業）の方がおすすめです。その最大の理由は、数年前と比較すると工場ワーカーの日給が凄く上がっているからです。９時～１７時の日勤だけでも日給１万円超はザラ。夜勤OKならさらに25％割増しです。
モデル賃金：日給1万２千円×２０日＝月給２４万円

ただ一つ注意点は、登録する派遣会社。聞いたこともないような派遣会社を通して働くと劣悪な環境の職場にぶち込まれた挙句に、労使トラブルになっても知らん顔です。面倒なトラブルを避ける為には、単発バイトが良いです。

短期バイトで人気のある仕事は、シール貼りやライン検査業務。
全国各地の工場求人を扱っているのでチェックしてみるといいでしょう。